MUKU-DATA  ミャンマーチーク 乾燥材 2400 500-700-900 t45mm
(元から1800mm部分の巾650mm)

もうこんな銘木と巡り合わないかもなぁ・・・
と思う材と時々出会う。
まさに一期一会である。
当然、限られた資金の中でのやりくりなので、目の前を通り過ぎていく材も多い。
そんな中、ここ木材倉庫にある材、一本、一枚は縁あっての事。
このミャンマーチークの板も、もう二度とこのような材には巡り合えないのではなかろうか?
と思う一枚です。

チーク材に関しては特にフローリングは多く扱ってきました。
ミャンマー原産の天然本チーク、ネシアの植林チーク、
ミャンマーチークの1.8m、150mm巾OPC(一枚物)も方々で使っていただき、
もう10年以上経過していますので、もっと深みのある渋い色合いに変化している事でしょう。

市場で良く目にする板類はネシアチークが多いです。
ネシアが悪い訳ではありませんし、弊社も何枚かネシアチークを持っています。
天然杉と植林杉の違いといったらいいのかもしれません。
色合い、木目、風格など違います。

古い北欧の家具類には良質なミャンマーチークが使われているのを目にします。
(ローズウッドもあり)
小さな家具の部材ですが、その断片から良材であったことがわかります。
デンマーク家具のモダンデザインは当然いいのですが、
そこに使われる材質にも
職業的にどうしても目が行ってしまいます。

一見、色合いも地味ですが、
長く、長ーーーく何世代にも渡り使い続けていく事で
色合い、風合いはより深みを増していく、
ミャンマーチークってそんな材かと思います。

この一枚、杢目はもの凄く目細、
樹齢は200年以上かと思います(数えていないが)
なかなかこんな細かい目のチークって見ないのではないでしょうか。。

縁があって輸入され日本に長くあった材(唐木類)
日本を代表とする良材(欅の玉杢など)
日本の市場に並ぶレアな輸入材(クラロウォールナットなど)
それらは、海外へ行ってしまう材も多いようです。
(=高く買ってくれる方へ流れていく)

盆栽、錦鯉、銅製品、いいものは海外へ流れていく。
海外の方が正当な評価をしてくれるとも言えるのですが・・

先日お会いした銘木匠の誠実な言葉が残ります。
「外国にはなるべく売らない、日本のわかる人に使ってもらいたい」

弊社は銘木屋ではないが、
いい材は仮に海外の方が高く売れたとしても
日本のわかる方に使っていただき留めておきたい
せめてもの材を扱う材木屋としての想いは同じだなぁ・・と
その姿勢に深く共感しました。

ほんと良材、美材が減っているのを感じています。



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